ぼくのフットボール情報源

ブログを始める時に書いておきたかったことだが、ぼくがどうのようなものを見ているのか読んでいるのか、つまりどうしてフットボールの情報を得ているかについてである。いわば、参考文献ですね。
基本は欧州なので、映像はdazn。当たり前だよね。daznに加入する前は、スカパーとJSPORTSだった。今はほとんど見なくなってしまった。WOWOWでリーガを見るがこれも簡便性でdaznにかなわない。W杯やアジア杯はNHKになる。
J1やJ2はdaznのハイライトで、日本代表はNHKと民放も見るが、どちらも目線が日本中心なのが物足りない。日本賛歌のソフトなナショナリズムがちょっと鬱陶しいからである。こうしたテレビでの日本の解説者については、言いたいことが山ほどあるので、また細かく書くことにしよう。
次にネット。海外サッカー・スポーツナビをチェックしてるが、日本人選手中心の情報が多いのは仕方がないとして、変な持ち上げ方をするのが気になる。現地の記事の一部を拡大して伝えることも少なくない。気になるニュースについては正確に知るために、現地の新聞やフットボール・サイトをチェックする。想像していた通りになるのだが、これも仕方ないことか。
ぼくの場合、関心が欧州フットボールが中心なので、チェックするのはイギリスのBBCスポーツと、この1年はリーズ・ユナイテッドのことをYorkshire Evening Postとリーズの公式サイトで見てきた。最初のコラムで書いたマルセロ・ビエルサとチームの情報を知るためだ。BBCスポーツには「ゴッシプ」という欄があって、そこはよくチェックしている。選手や監督の移籍などの情報だが、ネタ元(イギリスのスポーツ新聞)が示されているので、興味ある場合はそこをチェックする。
フランスではYahooスポーツ。有名なスポーツ紙「レキップ」のサイトも見るが全文読もうとするとお金が必要なので、Yahooが中心になってしまう。大きな大会や試合では日刊紙メジャーのLiberationのサイトもチェックする。さすがに読ませる。また、久しぶりにSO FOOTというフランスのフットボールマガジンを購読することにした。ぼくには、一番リベラルで厚みのあるマガジンである。ネットもあるが、こちらは試合の解説や戦評、移籍等々、普通のスポーツ雑誌の感じ。
イタリアは、ユーベのスキャンダルの時から興味が薄くなったのであまりチェックしないが、ACミランの本田が日本で持ち上げられていた時には、記事がどんな文脈で日本に伝えられているのかに興味があってネットのGazetta dello sport-calcioを時々よく見ていた。扱い方の差を楽しんでいたのだ。日本サッカーについては捻れた関心の持ち方だと自分でも思っている。スペインは、言葉の問題があって記事を読むのに時間がかかりすぎるのであまり見ない。他の国もほぼ同じ。辞書と一緒に読むのは時間がかかるのだ。
あと、日本のサッカーブログも時々。チームや選手の応援ブログが多いが、プレミアのチーム情報ブログもあって見ることがある。
また、日本のサッカー評論家のブログやスポーツ新聞や雑誌に書いた感想文も、それなりにチェックしている。4−3−2ー1といったフォーメイションとかを論ずる割には、フットボールのリアリティーが伝わってこない杉山茂樹のブログ、変に文学的・精神論的な金子達仁(昔は感動していた)、もちろん、辛口と言われるがそれほどではなくいたって平凡なセルジオ越後など。また日本選手の手放しの応援としか読めないライターたちも一応見ている。海外サッカー・スポーツナビにも出てくるので、自然と目に触れる。それからテレビ解説者の文章も。有名な粕谷秀樹のプレミア分析。プレミアの情報通として知られているらしいが、普通のファンが知らない情報を持つほど、フットボール業界の内側に食い込んでいるのだろうか。有名選手やエージェントと友達なのだろうか。一度話してみたい人だ。そうした中で少し評価しているのは、戸田和幸。選手時代の鬼ボランチとはうって変わって、かなりの分析力だと、個人的には思っている。海外経験もあるので、そのあたりのことも話してもらえたら嬉しいのだが。彼のブログもチェックしている。自然体なのがいい。ともかく、書いてきたようなメディアがぼくの情報源になっている。こうしたサッカー・メディアで活躍している日本の評論家、解説者、ライターたちを一度クリティークしてみよう。こそこから日本のフットボール成熟度が見えてくるだろう。
日本のサッカー・メディアに皮肉っぽい言い方をしているが、といって日本サッカーを欧州の下に見ているわけでないのはわかってもらいたい。技術的には、素人でも下手だと思うが、フットボールは技術だけではない。フットボールにはグローバルなものとレジオナルなものが混じっているのだ。極端に言えば、自分の子供がサッカーチームに入っていたら、それに親として熱中してしまう。それはイングランド・フットボールへの熱の入れ方と、情熱において差はないのだ。残念ながらぼくの場合、日本サッカーに思い入れる心理的要素がないだけなのだ。知り合いの子供がパープルサンガに入ったら、もちろん応援に行く。ただ、そのレジオナルなことをグローバルなレベルで見ることはなるべく避けたいとは思っている。ただ、このブログは今のところフットボールのグローバルなことが中心なのだが。
*さて、このブログに連続で載せている写真について一言。ぼくが大昔、息子と欧州フットボール紀行をした時のもので、今のところ文章とあまり関係ない。いずれもアーセナル関係である。今回はアーセナル戦でのボルトンのJ. Jオコチャ。大ファンだったのだ。悪しからず。

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